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しあわせのちょきん

イングリッシュコッカースパニエル2頭と 相方、せがれとの日々を語ります

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祖母 

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 私が小さい頃から、「上手」を言うことはせず、思ったことを正直に言う祖母でした。時にそれは、時々会うだけの 幼い私の心を ほんの少し 傷つけたり、祖母と私の距離を一定の間隔以上は 近づけない要素となっていました。孫はたくさんいましたから、私はその中の一人で、これといってとりえの無い、自慢の孫でもないのです。それでも私には、絵が上手で、和裁も洋裁もでき、70歳をすぎてもしゃれた話を新聞に投稿する、ちょっと 特別な、「おばあちゃん」なのです。

 その祖母が、90歳をすぎ、筆も持たなくなり、一日のほとんどを病院のベッドですごすようになりました。お見舞いに行っても、「私」が誰なのか、きょとんとしています。私はベッドサイドに腰をかけ、返事を期待せず、ゆっくりと、昔の話、母や、叔母の話を続けました。

 すると 祖母は、花柄の布団から、ごつごつした手をだし、私の顔に近づけて、途切れ途切れの声で、「ひ孫はまだか?」と言いました。

 

 あぁ。ベッドの中でも、私のことを心配してくれてるの?

 「ひ孫の顔を見るまで、元気でいてよ」。月並みな言葉しか、出てきませんでした。

 今度は、車椅子を押して、桜の花の下を歩こうね、そういって、病院を後にしました。 

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